作品を迎えるということ:2025年の私的アート回想録
- 12月2日
- 読了時間: 3分
📍いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
12月に入っても意外と暖かい日があり、街を歩けば紅葉がまだ鮮やかに残っています。
道いっぱいに落ち葉が積もり、踏むと「カサッ」「パリッ」と心地よい音がして、季節ならではの感覚が全身に広がっていきます。
外の風景は美術館とは違い、誰の手も加えられていないままに季節が現れます。
その“生” の空間に触れると、気持ちのいい冷たい空気が身体を通り抜けるようです。

今年、どれくらいアートに出会ったでしょうか?
皆さんは今年、どれくらいギャラリーや展覧会に足を運ばれたでしょうか。
友人の展示、知人の個展、あるいはSNSで気になった作家の作品をふらりと見に行くこともあったかもしれません。
私自身も今年、いくつかの展示を見に行き、その中で気に入って作品を購入したことが二度ありました。
ひとつは、キャンバスに描かれたサムホールサイズくらい(ハガキより一回り大きいくらい)の小さな絵画。
手に収まるほどのサイズですが、その明るい色とりどりの光の粒は部屋の空気を整えてくれます。
もうひとつは陶芸家の方の作品で、壁にかけられる花器にもなる陶のオブジェ。
こちらはどこか懐かしい風景を感じさせ、ここではないどこかに心が旅たちます。
この“ちいさなアート”は、生活空間にも自然に溶けこみます。
自分自身もよく制作する大きさであり、「作家の手の動き」が身近に感じられる距離感が、生活空間にも自然に溶けこんでくれるのです。
アートを買う決め手とは?
皆さんは、どのような瞬間に「この作品を買いたい」と思うのでしょうか。
・色や形に惹かれたとき
・部屋に飾ったときの風景が想像できたとき
・作家の言葉や背景に共鳴したとき
・なぜか理由は説明できないけれど、心が動いたとき
そのどれもが、作品と出会うごく個人的な「物語の始まり」なのだと思います。
作品が誰かの手に渡ることは、本当に特別なことです。
毎年、数えきれないほど多くの作品がギャラリーで生まれ、展示され、その中のほんの一部だけが“誰かの生活”に迎え入れられます。
完売する展示もあれば、1点売れることが作家が大きな喜びを感じることもあります。
私も今年、自分自身の展示でも、作品を見に来てくださった方や、購入してくださった方の存在にとても励まされました。
「わざわざ足を運ぶ」という行為は時間も労力も必要で、その気持ちを受け取るたびに、次の作品への責任とやる気の両方が湧いてきます。
作品との出会いがもたらすもの
展覧会に行くのは、作品を“観る”ためだけでしょうか。
空間の温度、展示の仕方、作家の気配。
作品の背景にある思想や、制作の過程を想像しながら歩くことで、その人の世界観に触れる時間になります。
そして、気に入った作品を購入して家に迎えると、その瞬間から生活と作品の“時間”が重なっていきます。
・朝の光で見える色
・夜の影が作る輪郭
・季節ごとの空気の変化
作品は飾った瞬間が完成ではなく、その後の暮らしの中でゆっくり育っていくのだと感じます。
これから師走の忙しい時期に入っていきますが、ふと足を止めて、落ち葉の音を聞いたり、一枚の絵と向き合ったりする時間が、皆さんの心を温めてくれますようにと、願っています。
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写真を交え、わたしのアートについて発信しています。こちらも是非楽しんくださいね。





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