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本を読みながら灯る小さな偶然

  • 3月12日
  • 読了時間: 2分

📍いつもブログを読んでくださりありがとうございます。


去る3月11日、東日本大震災から15年を迎えました。

14時46分、黙とう。

亡くなられた方々のご冥福を、謹んでお祈りいたします。


東日本大震災から15年を迎えた3月11日。黙とうのあと電車に乗り、多和田葉子『献灯使』と柳宗悦『手仕事の日本』を読みながら出掛けました。美術館で見た押し花のデッサン帳と小説の記憶が重なり、日常の小さな偶然が灯る一日になりました。
東日本大震災から15年を迎えた3月11日。多和田葉子『献灯使』と柳宗悦『手仕事の日本』と一緒に出掛けました。美術館で見た押し花のデッサン帳と小説の記憶が重なり、日常の小さな偶然が灯る一日になりました。

朝からいい天気だったので、電車に乗り出掛けることにしました。電車に揺られながら手に取ったのは多和田葉子『献灯使』(2014)。震災後のいつかの日本を舞台にした小説です。


百歳を超える作家の義郎が、沖縄に住む娘の天南に絵はがきを書く場面があります。押し花をあしらった絵はがきも売られている——その描写を、なぜか覚えていました。


目的地の美術館に着き、最後の展示室でみたデッサン帳に、押し花がテープで紙に貼りつけてありました。こういう偶然が日常のシーンに火を灯すことがあります。

ろうそくの灯のように。誕生日ケーキに立つ小さなろうそくのように。


もう一つ訪れようとした場所は時間の都合で断念しました。

帰りの電車では柳宗悦『手仕事の日本』(2015)をめくりました。


東京・中目黒から帰宅するまでのおおよそ一時間十五分。日本各地の民藝品や手仕事の品を紹介する本を紐解きながら、関東から始まる各県の地名に「うん、うん」と頷きます。

住んでいる街や祖父母の住んでいた街、行ったことのある街の名前が出てくると、うれしくなりました。


たかだか電車という交通手段でしかないものが、鉄道を乗り継いで各地の民藝を訪ね歩いた柳氏の旅に、歩調を合わせているかのような気分になりました。


某日、刺激の強い現代アートを鑑賞したからでしょうか。

今日はペースを落とし、絵画に流れる幽玄のような感覚にほっとしました。


現代アートの展示を見ていると、ときどき自分が場違いな場所にいるような気がして落ち着かなくなることがあります。そうした感覚から少し離れて、ゆるやかな余韻の中に身を置きたくなったのでした。



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