作品が人の記憶と結びつくとき。

クリスマス

 

といえば・・・

どんなコトを思い出しますか。

どんなシーンを思い浮かべるでしょうか。

こちらの作品は

「クリスマス」

がモチーフです。

 

※作品は2021年12月26日まで

下記のカフェで展示しています。

 

CAFE803

埼玉県越谷市越ヶ谷3-3-16

  

お近くお寄りの際はどうぞお立寄り下さいませ。


「Blessed snowy days」 Linocut print

149×133(作品サイズ)

300×300(額サイズ)

ed.5


サンタクロースやトナカイは出てこない

 

五つ星の流れる方向にイエス様が誕生

するクリスマスの絵本を読み、

その世界観からヒントをもらい

想像を膨らませ

オリジナル作品を制作しました。

 

★★★

 

静かな雪の日に、

子どもたちがイエスさまの誕生を祝うシーン

それは祝福された雪の日の光景でした。

 

★★★

 

この作品を見てご依頼いただいた方がこんなことを仰っていました。

 

「子どもが幼稚園に通っていたころのクリスマスを思い出した。

ページェントでこういう場面があったの」

 

「動物のお面を被って、輪になって赤ちゃんを抱っこしていくの」

 

 

ある幼稚園のクリスマスは「クリスマスペイジェント」をしていて、わたしがそれを知っていてその場面を描いたわけではないことを驚かれていました。

 

★★★

 

描いた場面と人の記憶が

月日を超えて重なる。

 

それは作品を制作して初めてのことでした。

 

★★★

 

わたしが子どもの頃、

クリスマスと言えば

サンタクロースにトナカイ

枕元のプレゼントともみのき。

 

が定番でした。

 

クリスマスが

どんな日で何がお祝いであるかは

知らなかったのです。

 

★★★

 

作家の記憶している我が家のクリスマスから離れて、

 

個人的な想像力の抽出が

人の深い記憶を呼び覚ます

 

こともあるのですね。

 

描かれた世界がイマージュ(幻)

であるかどうかは、

それを見る人の想い出や体験に依るのだということ。

 

あり得ない世界が、

現実に在った世界として

人の眼に映る。

 

作品というものはとても興味深いものです。

 

作品が人の記憶と結びつくとき

 

時を超越し

イマージュがリアルと

重なるのかもしれません。