4年半ぶり⁉リノカット制作の再開。抽象への挑戦とカレンダー販売
- 10月26日
- 読了時間: 4分

いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
今日からいよいよ、12月発売予定のリノカット版画カレンダー制作が本格始動しました。
4年半ぶりにリノリウム(ゴム版のような薄い版)を彫刻刀で彫り始めました。
PC作業ばかりだった日々から一転、実際に手を動かして制作するこの時間は、本当に尊いものだと実感しています。
🎨コラム:リノカット版画とは?
リノカット版画は、版画技法の一つで、リノリウム(床材などに使われるゴム状のシート)を版として使用します。木版よりも柔らかく彫りやすいため、初心者でも自由で大胆な線や面を表現しやすいのが特徴です。
彫刻刀で彫った部分が白(インクがつかない)、彫らずに残した部分が黒(インクがつく)になるのが基本です。手刷りならではの温かいテクスチャや、偶然生まれるインクのカスレも魅力です。
世界的に有名なアーティストでは、20世紀の巨匠アンリ・マティスや、緻密な表現で知られるM.C.エッシャー、そしてパブロ・ピカソなどがリノカット技法を用いています。
特にピカソは、一つの版を削りながら色を重ねる「還元版画」の技法を発展させ、限られた版材から多色刷りの可能性を大きく広げました。その表現の幅広さが証明されています。
抽象(アブストラクト)への移行と再会の喜び
前回リノカットに取り組んだのは、絵本をモチーフとした作品を彫っていたときです。
その絵本シリーズから、私は徐々にモチーフから離れ、アブストラクト(抽象)へと移行していきました。その過程がとても楽しく、版を自在に操れるようになったような自由さを感じたのを覚えています。


具体的なモチーフから抽象へ、久しぶりの感覚を取り戻すまでにどれくらいかかるか分かりません、しかしこの再開が、創造的な発見に満ちた時間になることは確かです。
以前は偶然による面白さを楽しむことからスタートしましたが、今回は偶然さえも丁寧にコントロールして紙の中に世界を閉じ込めるというところまで持っていきたいと考えています。
ひとつひとつの工程に、それぞれ意味と意図があること、それが最後に結晶することを想定して作品を組み立てます。とはいえ、何もかもうまくいくことはありません。
そのときの緊張と弛緩がもたらすものに委ねることが、最終的に作品を豊かなものにすると信じています。

飽きさせないデザインと二版二色の挑戦
カレンダーは2ヶ月ごとに作品が変わる計6枚構成です。
1年間、その作品を観ても飽きないような、そして、ふとした瞬間に気分を前向きに、ほっとするようなものに仕上げたいと思っています。
制作中、早速新たな挑戦が生まれました。
ドローイング転写からの逸脱: 当初、ドローイングしたものを版にそのまま転写する予定でしたが、彫り始める前に版そのものに直接描いていました。この偶然の「遊び」が、作品に生命力を与えてくれる予感がします。
二版二色のアイディア: 当初は一色刷りの予定でしたが、二版二色(灰色と黒)にしようかとアイディアが膨らんでいます。色彩の深みとニュアンスを加え、より豊かな表現を目指します。
これから約1ヶ月間は、版画に集中する時間になります。この制作期間をしっかり乗り越え、よりよい作品を皆様にお届けします。
📌 合わせてチェック!今後の進捗とカレンダー販売のご案内
カレンダーに関する最新情報は、以下の場所で発信していきます。
どうぞお楽しみにしてください。

【BASE:オンラインショップ】
BASEではポストカードやドローイング作品を取り扱っています。是非一度ご覧になってみてくださいね。2026年のカレンダーを販売します
【note:もうひとつのブログ】
noteではWixブログで書いた内容を、読みやすくわかりやすいテキストにしています。
写真を交え、わたしのアートについて発信しています。こちらも是非楽しんくださいね。





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