作品の「発表会」から「事業」へ:PDCAサイクルで活動を成長させる計画と挑戦
- 10月21日
- 読了時間: 7分

いつもブログを読んでくださり、そして私の活動を温かく見守ってくださり、心からありがとうございます。
I. 感謝と予定変更の真意:未来への戦略的投資
まず、先日ご案内した今年度の予定の変更について、改めて心よりお詫び申し上げます。楽しみにしてくださっていた方々には、ご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんでした。
この変更は後ろ向きな判断ではなく、「より長く、より質の高い活動を継続するための、未来への戦略的な一時停止」だと受け止めています。
先日、その新たな土台を築くための第一歩として、ある場所へ打合せに行って来ました。
その場所は、新たな目的をもって臨む今までとは異なる場所となりました。
II. 8年のブランクと始まりの場所:パンデミック下の再出発
今回打合せに訪れた場所は、私にとって社会的な出来事と共に記憶に深く残る、特別な場所です。
遡ること約4年半前。私が作品の露出(個展やグループ展)を8年という長いブランクの末に再開したのが、この場所でした。8年間、制作自体は続けていたものの、公に「発表する」という行為には、ブランクの長さゆえの大きなプレッシャーと躊躇がありました。その再開のハードルは、まるで長く出口の見えないトンネルを探すような、心理的な戦いでもありました。
そして2021年。世界がパンデミックの第二波が猛威を振るう手前、ほんの少しだけ風が凪いだ「綱渡りのようなタイミング」を見計らって、私はここでグループ展と個展を開催しました。あの時の、作品を壁にかけ、制限の中で来場者の方々と直接言葉を交わした時の達成感と安堵を今でもすぐに思い出せます。
あの再開は、8年のブランクを埋める行為としてあったことは否めません。
しかし、それ以上に、私のキャリアにおける「第2章の始まりを告げる宣言」でした。この場所には、再出発の熱量と、あの困難な時期に応援してくださった全ての方々の想いが詰まっています。
III. 『内輪の発表会』からの卒業と『クリエイター活動 PDCA』
2021年の再開から3年後には別の場所で個展を開催しました。
こうして振り返ると、私の作品露出というキャリアは、どうしても断続的で、不安定なサイクルで存在していたと言わざるを得ません。
それは、活動に対する私の認識が「作品の完成と成果を発表する『発表会』」に留まっていたからです。
作品が完成したら、期間と場所を決めて、コミュニティの友人・知人に声をかけ、成果を見てもらう。これは必要な行為であり、皆さんの存在は私の活動の最大の支えです。
しかし、特に二年連続で個展を開催した今年、このコミュニティ内での活動だけでは、活動の規模も影響力も、それ以上には広がりません。これでは、持続可能な活動をすることは難しいというジレンマが、より深く、重くのしかかってきました。
私は、クリエイティブな活動も、社会に価値を届け続ける「事業」として捉えるべきだと痛感しました。感情や創作意欲だけでなく、明確な目標設定、実行、そして検証を伴う、計画的なプロセスが必要です。
そこで、今この瞬間から、意識的に PDCA サイクル(Plan:計画、Do:実行、Check:評価、Action:改善)を回していきます。
P(計画): 「個展をすること」を目標にするのではなく、「新しい顧客層にリーチする」「ポートレート作成のスキルと体験価値を深化させる」といった具体的な目的を伴う活動を計画します。
D(実行): 実行プロセスを記録し、客観的に分析できるデータ(集客数、リーチ数、リピート率など)の収集を意識します。
C(評価): 終了後すぐに、何が成功し、何が失敗したのか、集めたデータに基づき冷静に分析します。友人からの温かい感想だけでなく、市場からの具体的なフィードバックを重視します。
A(改善): この評価結果を次の活動に具体的に反映させるためのアクションプランを策定し、活動の質をスパイラル状に向上させていきます。
このPDCAを回していくための、来年はじめの「P(計画)とD(実行)」が、次に紹介する「ポートレート・イベント」です。
IV. 来年一発目の挑戦:「ポートレート・イベント」の価値
私がこのPDCAサイクルの最初のステップとして選んだのが、来年2月の「ポートレート・イベント」の開催です。
このイベントの核となるのは、昨年の夏のグループ展で初めて試みたポートレート作成(似顔絵)の内容と、その後のクオリティをさらに高めることです。
あの時の確かな手応えを、今回は単発の企画ではなく、私の今後の活動を支える持続可能なコンテンツとして確立させることが目的です。
イベントは3日間にわたって場所を借りて開催します。これは、ポートレートをその場で描くという「1対1」の、密度の高い体験環境を高めるとともに、限られた期間でどれだけの集客密度と話題性を生み出せるかを検証するための重要な試みです。
開催場所は私の地元ですが、今回の最も大きな挑戦は、「自分の友人・知人以外の方々にも知ってもらう」という、「コミュニティの外へのリーチ」です。これは、「発表会」から「活動」へと意識を変えるための、最も困難で、最も重要なミッションです。
SNSでの告知だけでは、どうしてもコミュニティ内での拡散に留まってしまいます。そこで、今回は集客の工夫や広報を多角的な視点で試行錯誤していきます。地域との繋がりやパーソナルな接点を重視した、以下のような手段を検証します。
ターゲット層の明確化と体験設計: どのような人に、なぜ私のポートレート(似顔絵)が特別な価値を持つのかを再定義し、絵ではなく「その人の魅力を引き出し、再発見する体験」としてメッセージを最適化します。
地域メディアとの戦略的連携とアナログ広報: 地元の広報誌や地域密着型のオンラインメディア、フリーペーパーなどへの戦略的なアプローチを試みます。加えて、手書きのフライヤーや地域掲示板の活用など、人との繋がりを重視したアナログな広報活動を検証し、その効果を記録します。
異業種交流と相互紹介: 私の作品と親和性の高い、地域のカフェや小売店、美容室など、顧客層が近い異業種との相互紹介やコラボレーションを企画します。これにより、従来のアートコミュニティとは異なる客層へリーチします。
SEOやコンテンツマーケティングの強化: SNSの拡散に頼るのではなく、ブログやウェブサイトの内容を充実させることで、検索エンジンからの自然流入(自分から探してきてくれる新しいファン)を増やす施策に力を入れます。
これらすべてのプロセスが、PDCAの「D(実行)」であり、「C(評価)」の土台となります。この最初のイベントで得られたデータと知見こそが、二回目、三回目と開催し、持続可能な活動を築くための鍵となるのです。
V. 行動はすでに始まっている
この「ポートレート・イベント」は、私の作品を「内輪の発表会」から解放し、より広く、社会的な文脈の中で存在させるための、決意を込めた大きな一歩です。そして、これは一過性のイベントではなく、活動の成長曲線を決定づける重要な試金石となります。
ブログをアップロードしたこの瞬間から、私は活動の持続可能性を高めるためのPDCAサイクルを回し始めています。年内の活動変更は、来年を待つのではなく、今、足元を固めるための能動的な行動です。
私はこのプロセスを隠すことなく、ブログを通じて皆さんと共有していくことをお約束します。作品への想いはもちろん、失敗も、成功も、そこから得られた学びも、お伝えすることで、私の活動が皆さんの創造的な挑戦の一助になれば幸いです。
8年のブランクを経て再スタートを切った場所で、私は活動の持続性と成長を積み上げます。これから始まる私の新たな挑戦を、引き続き温かい目で見守っていただけると嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ブログリニューアルのお知らせ
おかげさまで、11月1日で毎日更新1周年を迎えます。
これを機に、ブログをリニューアルし、「新章」をスタートいたします。
現在、これまでの発信では扱えなかった、より深く専門的なコンテンツを心を込めて準備中です。リニューアル後は、毎朝6時〜の更新で、活動の進化を皆さんと共有する大切な道標として発信を続けます。
どうそご期待ください。
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個展終了後も作品やグッズ、Megumi Karasaawのカレンダーはこちらのオンラインストアからご購入いただけます。どうぞご利用ください。




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