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個展まであと2日:作品の梱包材に葛藤。安心・安全と、作家の「捨てるもの最小限」の小さな一歩

  • 10月4日
  • 読了時間: 5分

2025年10月6日ー12日まで川口のM-galleryで個展「gaze」を開催。個展まであと21日の心境をつづります。Megumi Karasawa の毎日更新するBlog
個展「gaze」10月6日13:00~スタート。

個展開催まで、いよいよあと2日となりました。

連日、こつこつと地道な事務作業の準備をしています。今日は最終準備で作品やグッズなどを梱包する作業に入りました。その中で私が苦い気持を持ちながら頭を悩ませ、理想と現実の「葛藤」を覚えているテーマについてお話ししたいと思います。


それは、作品を包む「梱包材」についてです。

お客様の「安心」と、裏側の「廃材」


私が扱う価格的に決して安くはない作品をご購入いただく際、お客様は作品が安全に、そして丁寧に梱包されていることを強く望むはずです。作家として、その気持ちは痛いほどよく分かります。特に自分が作品を購入した時に、作家の方が丁寧な対応をして下さるのが嬉しい気持になります。特別なものを購入したのだという気持ちを高めてくれるからです。


しかし、その「安心と安全、丁寧さ」のために使われるエアクッション、保護ビニール、養生テープといった消耗品のほとんどは、お客様の手に渡った瞬間に「捨てるもの」になってしまいます。


作品という永続的な価値の裏側で、一瞬で役割を終える大量の廃材が発生してしまう状況は、SDGs(持続可能な開発目標)の観点から、私ならどうするか。という課題としてあります。

廃材最小化への挑戦:個人事業主としての意識


この廃材問題への取り組みは、実は1年前に海外へ作品を発送した際に直接的に自分の問題として意識し始め、以前の記事(「アートを海外に発送する」)でも一度お伝えしたテーマです。

この課題は、大きな企業だけの話ではありません。個人で活動する者(個人事業主)にとって、普段の生活では気にしないビニール袋一枚も、すべてお金を払って購入する「経費」となります。このコスト意識は、そのまま「いかに捨てるものを最小限に抑えるか」という環境への配慮と直結しいます。

現実の行動、「矛盾」を抱えて


正直にお伝えしなければならない葛藤があります。

私自身が、梱包材の脱ビニールを謳っておきながら、今回の個展では屋外用のポスターやラミネート加工を施した案内板を設置しています。防水性や耐久性が求められる外看板は、現状、どうしてもビニールやプラスチック製品に頼らざるを得ませんでしたし、会場に運び入れる作品もエアーキャップを使用しています。


「これで『いい人ぶる』資格があるのか」と自問する気持ちもあります。


しかし、環境への取り組みとは、全方位に「完璧」になる前に、「現実的な一歩」の積み重ねを重ねるということではないかと思うのです。


屋外の告知物のような、すぐに変えられない課題は認識しつつ、まずは自分がコントロールできる「作品のお渡し」という屋内での体験から、廃材を極力最小限に抑える取り組みをスタートさせます。


今後の取り組みとして、屋外ポスターやチラシ代をカタチのない広報宣伝の仕方を考えること。それにはお金を投資するのでなく、工夫や機転で何か考える余地が残されています。

今回の個展で踏み出す「小さな一歩」


お客様の安全と、環境への配慮。この二つを両立させる工夫を続けると、何らかの良いアイディアへつながっていくはずです。私は今回の個展をその一歩と位置づけ、以下の取り組みを実践します。


1. 紙素材への移行とビニール製品の最小化

作品の最終的な保護を除き、できる限りビニール製品の使用を控え、紙素材を使用します。


2. お客様との「共創」による廃材削減

緩衝材の使い回しについて、お客様にご理解とご承諾をいただく機会を設けさせていただきます。また、お客様の前での梱包作業では、極力セロハンテープなどの使い捨ての消耗品を避け、丁寧でありながらシンプルに作品をお渡しする工夫をします。


3. ポストカード販売の小さなアクション

今回の個展で販売するポストカードは、一般的に使われる保護ビニール(OPP袋)には入れず、お渡しする際にのみ紙製の封筒を利用します。これは「捨てるビニールを一枚減らす」という小さなささやかな一歩です。


4. 額入りポストカードの選択肢

額入りポストカードをお渡しする際は、安全のためエアクッションに入れてお渡ししますが、もし不要の場合はどうぞお申しつけください


私は、お客様に安全と安心を提供する責任を痛いほど承知しています。しかし同時に、将来にわたり持続的に創作を続けるため、この「捨てるもの最小限」がどんな方法で実現するのか、自覚的になる必要があります。


この小さな一歩から、お客様の安心と環境への配慮を同時に叶える方法、新しい「美術品梱包文化」を自分の今後で確立しいきたいです。


そして、この挑戦を継続するためには、皆様からのご支援が必要です。新しい梱包素材の調査や、屋外告知物のような代替品を見つけるための実験には、当然コストがかかります。

会場で作品やポストカードをご購入いただくことは、そのまま私の持続可能な活動への「投資」となります。

ぜひ会場にお越しいただき、私の作品だけでなく、この取り組みも温かいまなざしで見守っていただけると幸いです。


会場に足を運ぶのが難しい方も、オンラインで作品をご覧いただき、ご購入いただくことが、この「小さな一歩」を次へ繋げる大きな力になります。

どうぞ、私の作品の永続的な価値と、その裏側にある新しい挑戦を応援してください。


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artmegumi はじめまして。現代アーティスト、カラサワメグミ(Megumi Karasawa)です。この度は、私のショップ「artmegumi」へお越しくださり、誠にありがとうございます。【 artmegumi について:『不定形の創造の源』を耕すバーチャルギャラリー】「artmegumi」は、私、抽象画家・カラサワメグミが手掛けたポストカードやZINE(ジン)をお届けするオンラインショップです。BASEショップは、好きな時にふらっと立ち寄っていただける「バーチャルなギャラリー」をイメージしています。私の作品を通して、日々の喧騒から離れ、心ほぐれる「余白の時間」を味わっていただけたら幸いです。【作品に込めた想い:揺らぎと創造の探求】私は常に「何者でもない自分」という感覚と、創作への初心者のような不安や恐怖を抱えながら作品と向き合っています。しかし、その一方で、物事に対する鋭い観察力と繊細な感情を大切に、自身の個人的な記憶を耕すように作品を生み出しています。アートという大きな分野の中で、既存の枠に囚われず「小さな破壊と創造」を繰り返すことで、私なりの表現を追求しています。この創作の根源にある想いは、私のブログ記事「自分がコントロールできない環境でも:生身の人間はなぜ『表現』をせずにはいられないのか」→https://megumikarasawa662.wixsite.com/engraverでも詳しく綴っていますので、ご興味があればぜひご覧ください。【作品を通じて届けたいこと】私がポストカードやZINEを制作する上で大切にしているのは、「まるで絵画を鑑賞しているかのような、没入感のある体験」です。ZINEでは、私の文章を通してご自身という枠から離れて、別の想像世界に入り込むような、そしてポストカードは、その作品のミニチュアとして、手元で気軽にアートに触れる機会を提供します。これらを通じて、身体ごと揺らぐような、心地よい余白の時間をつくっていただけたら、この上なく嬉しいです。【ショップ情報その他】●ショップURL: https://artmegumi.base.shop/●BLOG:https://megumikarasawa662.wixsite.com/engraver●note:https://note.com/brisk_toucan7182/n/ne0c96bb7fd92●Pinterest:https://jp.pinterest.com/artmegumikarasawa/●Instagram:https://www.instagram.com/art.megumi.karasawa/



10月6日(月)13時オープン12日(日)18:00まで。Megumi Karasawa『gaze』

gaze

あなたのまなざしが作品を完成させる。

 静けさと動きが織りなす世界で、 あなたの内なるまなざしと 作品が交わる、特別な体験を ぜひ会場で感じてください。


個展のご案内

個展「gaze」

開催期間:2025年10月6日(月)〜10月12日(日)

場所:M-gallery

住所:332-0016 埼玉県川口市幸町3-1-15-G

時間:11:00〜16:00(初日13:00-/土日 18:00まで)

入場無料

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