10月9日:4日目、作品の『強度』を決めたのは『時間と競う量』だった
- 10月9日
- 読了時間: 3分
更新日:10月10日

個展『gaze』4日目。本日もご来場いただいた皆様、誠にありがとうございます。
外に立てた看板を見て、全く予期せずギャラリーに足を踏み入れてくださる方がいます。この「初めての出会い」が、私に大きな活力を与えてくれます。
会場では、鑑賞の邪魔にならない程度にお声を掛け、貴重な対話を通して「作品の言葉」を受け取らせていただきました。
観客の眼。「作家の芯」
今回のM-galleryでの開催は1年ぶり2回目です。
リピーターのお客様からは、「去年の黒くて大きな作品を覚えている」「今回は色を使ったのね」という嬉しい反応をいただきました。しかし、多くの方が立ち止まり、長く時間をかけてくださるのは、やはり墨で描いたドローイングです。
「こちらがいいわね」
「黒い作品がいい」
という声を聞きながら、静かな会場で自分の作品を見つめ直していました。そして、ある確信にたどり着いたのです。
「ああ、こういうことだったのか」と腑に落ちた瞬間でした。
墨ドローイングの裏側にある「時間との競争」
このドローイングは、墨の水しぶき、かすれ、細い線の抑揚や途切れといった、一見するとシンプルで衝動的な動きと静止を感じる作品です。
この作品の背景には、今夏参加したグループ展での「ポートレート作成」に向けた徹底的な準備がありました。
ピカソ風、デ・クーニング風、ルドン風……。
お金を頂いてお客さんを前に直接描く。というイベントの成功のために、私はかなり早い段階で量と時間をかけてスケッチと研究を重ねました。
観客の眼、心、感情に届く、深く結実した作品を生み出すには、「ひらめき」ではなく、「時間と競う量」と「実験」、そしてその全てを支える「想い」が必要なのだと痛感しました。
敢えて荷物を詰めないで、そのままで行こう
今回の気づきを通して、私は自分の進む方向に自信がつきました。何かをどんどん付け足していくのではなく、徹底的な準備の果てに、可能な限り要素を削ぎ落とした「潔いシンプル」に徹する。それが、私自身の表現の良さを最大限に引き出す道だと自覚できたのです。
個展会期中は、事務作業に追われ制作はストップしていましたが、この確信を得た今、すぐにでもドローイングを再開したいという強い意欲が湧いています。
1年前の「すべてを出し切った後の燃え尽き」とは違い、今年は「来年へといかに持続していくか」を考えられる、ミライのある個展になったと確信しています。
後半戦、次のアクションを始めています
会期は今週末、12日(日)までです。
後半戦の3日間は、この気づきを起点に次の行動を起こす準備を始めながら、お客様の様子をよく観察し、次回のヒントを一つでも多く拾いたいと思っています。
この確信に満ちたエネルギーと共に、明日も会場でお待ちしております。どうぞ、お立ち寄りください。
【遠方でご来場が難しい方へ】 会場に足を運ぶのが難しい方も、オンラインで作品をご覧いただき、ご購入いただくことが可能です。続々と出品作品を公開しましたので、どうぞご利用ください。

gaze
あなたのまなざしが作品を完成させる。
静けさと動きが織りなす世界で、 あなたの内なるまなざしと 作品が交わる、特別な体験を ぜひ会場で感じてください。
個展のご案内
個展「gaze」
開催期間:2025年10月6日(月)〜10月12日(日)
場所:M-gallery
住所:332-0016 埼玉県川口市幸町3-1-15-G
時間:11:00〜16:00(初日13:00-/土日 18:00まで)
入場無料





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