反転する風景を描く──線に委ねる、墨のドローイング
- 2025年12月21日
- 読了時間: 3分
📍いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
今日は、私が日々続けているドローイングについて、現在の取り組みを記録として残しておきたいと思います。
以前の個展では、墨によるドローイングを発表しましたが、最近あらためて墨と紙という最もシンプルな道具を使った制作に戻っています。
削ぎ落とされた素材だからこそ、自分自身の身体性や感覚が、より直接的に画面に現れてくるように感じています。

テーマを固定しない制作
「反転する風景」
今回のドローイングには、明確なテーマを細かく設定しているわけではありません。ただ、大まかなイメージとして持っているのは、「反転する風景」という感覚です。
上下左右がひっくり返るような、不安定で定まらない視点。
風景そのものが反転するというよりも、見る側の感覚や身体の位置が揺らぐような状態を思い浮かべながら、墨を使った習作を繰り返しています。

面ではなく、線で描くということ
私のドローイングの大きな特徴は、やはり線描にあります。
墨のドローイングというと、面や濃淡、水分量によるにじみを想像されることも多いのですが、私の場合はそれとは少し異なります。
面で構成するのではなく、手の強弱がそのまま筆や道具に伝わり、自在に動く線を大切にしています。
その線は、ときに髪の毛と同じくらい、あるいはそれよりも細くなることもあります。
線の太さや速度、震えやためらいを柔軟に使い分けることで、画面の中に動きが生まれていきます。

一本の線が持つ、表情と気配
白い画面の上に引かれた一本の線が、踊っているように見えることがあります。
あるいは、線そのものが表情や心情を帯び、見る側の気持ちをどこかへ委ねていくような感覚になることもあります。
このドローイングは、完成を目的とした作品というよりも、今の自分の感覚を確かめるための反復行為に近いものです。

今の時点での記録として
同じようにドローイングを繰り返しながらも、線の質や密度、画面の呼吸は少しずつ変化しています。
今回は、その「今の時点」でのドローイングとして、画像とともに共有したいと思いました。
展示に向けた準備や、制作の足跡として、これからもこうした記録を重ねていきますので、どうぞご覧頂けると幸いです。

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