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ムーミンとトーベ・ヤンソン——上映前に綴る、映画鑑賞への期待

  • 2025年12月24日
  • 読了時間: 6分

📍いつもブログを読んでくださりありがとうございます。


今年も残りわずかとなり、年末の慌ただしさを感じる時期になりました。


そんな中、年内にどうしても観に行きたい映画Part2!があり、上映期間が短いこともあって、急遽映画館へ足を運ぶ予定を立てました。


それは、ムーミンのパペット(人形)アニメーション映画です。


💬今年8月はトーベ・ヤンソンの評伝を読んでいました


ムーミンの作者・トーベ・ヤンソン。 愛らしい世界観の裏にある、創作者としての葛藤や距離感。 ポテトアニメーション映画を前に、鑑賞前の思いを記録しました。
トーベ・ヤンソンの生涯を最もよく表す重要な言葉「LABORA ET AMORE」

年末、駆け込みで観に行こうと思った一本の映画

上映期間の短さに背中を押されて


それは、ムーミンのパペット(人形)アニメーション映画です。


今年8月に、トーベ・ヤンソンの自伝を読んだことをきっかけに、ムーミンの作者である彼女自身への関心が一気に高まりました。


ただ正直に言うと、ムーミンのアニメや絵本そのものについては、これまでしっかりと向き合ってこなかった部分があります。


今回、ちょうど良いタイミングで映画館で上映されていることを知り、「これは今、観とかないとならない」と感じました。



トーベ・ヤンソンという表現者への関心

評伝を読んだことがことがきっかけで


トーベ・ヤンソンについては、以前このブログでも触れましたが、彫刻家の父と、画家・デザイナーとして活躍した母を持ち、兄弟たちもそれぞれクリエイティブな仕事に就くという、いわば芸術一家の中で育った作家です。


彼女自身も、ムーミンの作者としてだけではなく、画家、演劇作家、イラストレーター、小説家、随筆家と、非常に幅広い表現活動を続けてきました。


ムーミンの物語も、当初は幼少期の記憶を振り返るように、あるいは仕事の合間の息抜きのように描き始めたものだったそうです。


それが徐々に広がり、瞬く間に彼女を代表する創作となっていきました。


ムーミン以前、そしてムーミン以後の制作


一方で、ムーミンという作品が大きくなればなるほど、プロモーションや関係者、読者、業界との関係に疲弊し、ムーミンそのものを「憎たらしい存在」と感じるようになっていったという、作家としての複雑な本音も知られています。


愛らしい世界観の裏にある複雑な背景


そうした背景を知った上で、改めてムーミンという世界を見つめると、あの愛らしいキャラクターや穏やかな世界観と、作者自身の人生や内面とは、決して単純に重ならないという点が、とても興味深く感じられます。


六本木で開催されていたトーベ・ヤンソンの展覧会には行くことができなかったのですが、年の瀬にこうしてアニメーション映画という形で触れられることを、ありがたい巡り合わせだと感じています。



映画館で観るということ

シネコンではない場所で、静かに浸る75分


最近は、いわゆるシネコンではない、小さな映画館で作品を観る機会を増やしたいと考えています。


今回訪れる予定の映画館も、新しく見つけた場所のひとつで、これをきっかけに、少しリフレッシュのために通ってみようかと考えています。


ムーミンのパペットアニメーションを実際に観た後には、また改めて、感じたことをこのブグに書いていきたいと思います。


今回は、映画鑑賞前の記録として、ここまでにしたいと思います。

読んでくださいまして、ありがとうございます。



💬年内にどうしても観ておきたい!Part2


ムーミンの作者・トーベ・ヤンソン。 愛らしい世界観の裏にある、創作者としての葛藤や距離感。 ポテトアニメーション映画を前に、鑑賞前の思いを記録しました。
「世界が終わるとしても、まずはお茶にしよう」

🪞【コラム】 世界が終わる日も、彼らはコーヒーを飲む。パペットアニメ『ムーミン谷の彗星』が描く「手触りのある終末」


皆さんが思い浮かべる「ムーミン」は、どんな姿でしょうか?


おそらく、ふっくらとして滑らかな線で描かれた、日本のアニメ版の姿ではないかと思います。

しかし、原作者トーベ・ヤンソンが最も愛したと言われる映像作品は、それとは少し違った「手触り」を持っています。 現在、一部の映画館でリバイバル上映されている『劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション』。

この作品は、CG全盛の今だからこそ、スクリーンで体感すべき「職人技」と「哲学」に満ちています。



🪡🧵 ポーランドの職人が紡いだ「フェルトの温もり」

この映画の元となったのは、1970年代後半にポーランドのスタジオ「Se-ma-for(セ・マ・フォル)」で制作されたテレビシリーズです。それを現代の技術で美しくカラー補正し、再編集して映画化したものが本作です。


画面に映るのは、CGでもセル画でもない、フェルト生地のパペットたち

ムーミンの肌の毛羽立ち、スナフキンの服の布目、背景に使われるガラスや自然素材。

それら一つひとつを、職人たちが手作業で動かし、一コマずつ撮影しています。


以前ご紹介した「柚木沙弥郎」さんの染色や、「浮世絵職人」の仕事にも通じる、「人の手の痕跡」が映像の隅々にまで残っているのです。その温かみのある質感は、観ているこちらの指先まで伝わってくるかのようです。



🎤 ビョークが歌う、北欧の厳しい自然

主題歌を担当したのは、自身もムーミンの熱狂的なファンであるアイスランドの歌姫、ビョーク(Björk)です。

書き下ろし曲「The Comet Song」の、美しくもどこか不安を掻き立てる旋律は、可愛らしいパペットの映像に、北欧神話のような奥行きと、大自然の厳しさを与えています。



☄️「世界の終わり」と「日常の強さ」

本作のストーリーは、実はかなりシリアスです。

「赤い彗星が地球に衝突するかもしれない」という、いわば「世界の終わり(アポカリプス)」の予感の中で物語は進みます。 空は赤く染まり、海は干上がり、生き物たちは逃げ惑う。


しかし、そんな絶望的な状況でも、ムーミンたちはパニックにはなりません。 彼らは旅の途中で踊り、コーヒーを沸かし、ケーキを食べることを忘れないのです。

「世界が終わるとしても、まずはお茶にしよう」

そんなムーミン谷の住人たちの態度は、どんな時でも「生活」を手放さないことこそが、恐怖に打ち勝つ唯一の方法なのだと教えてくれているようです。



🪢結び:大人のためのムーミン

ふわふわとしたフェルトの質感と、ビョークの歌声、そして静かに迫りくる終末の気配。 この映画は、子供のための冒険活劇であると同時に、不安な時代を生きる私たち大人のための「哲学的な寓話」でもあります。


手仕事の美しさと、揺るぎない日常の強さ。 ぜひ劇場の暗闇で、その「手触り」を確かめてみてください。


🎬 作品情報

  • タイトル: 『劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション』

  • 制作: 2010年(元素材は1978-82年 ポーランド制作)

  • 主題歌: ビョーク "The Comet Song"

  • 日本語吹き替え: 高山みなみ、谷育子、中尾隆聖 他(おなじみのアニメ版キャストが担当)


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【note:もうひとつのブログ】

noteではWixブログで書いた内容を、読みやすくわかりやすいテキストにしています。

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