12月の移動と出会いをめぐる感受とメモの力
- 2025年12月9日
- 読了時間: 4分
📍いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
12月は環境の変化や人との別れ、新しい体験が重なる季節。
語り劇や画廊で出会った作品、川口での風景を通して、自分の「基準値」を探し直した一日を綴ります。
印象をメモに残すことの大切さについても記録しました。

12月に訪れる“別れと移動”の季節感
12月というのは、新しい出会いよりも「これまで一緒にいた環境から誰かが離れていく」ことを知る季節でもあります。
別れというほどの大きなものではなくても、生活の変化を報告し合う機会が増えます。
そうした瞬間に、私はふとカレンダーを取り出してお見せしたり、言葉の代わりに手渡すような気持ちになることがあります。
時間そのものを視覚化した作品を介して、相手と今この瞬間を共有できるのは、静かで温かな体験です。
語り劇で感じた「作品と再会する」体験
大人になって聴く『銀河鉄道の夜』
某日、語り劇を観に行き、その時の印象をブログにも書いたのですが、宮沢賢治の作品と向き合うのは大人になってから久しぶりのことでした。
『銀河鉄道の夜』は学生時代に触れた記憶はあるものの、正確にはほとんど覚えておらず、まるで初めて聞いた作品のようでした。
朗読の声に身を委ねながら、「これはもう一度、自分の手で読んでみたい」と思いました。
歳を重ねた今だからこそ、見える風景が違うのではないかという期待があります。
体験が感受性の境界を拡張してくれる
新しいものを体験し、既知の領域から一歩外に出てみる。
それは作品制作に限らず、人との関わりの中でも、自分を適切な位置へ戻してくれる作用があると感じます。
自分のことばかりに意識が向くと、言葉の選び方や相手への印象、自分自身のニュートラルな状態が少しずつ歪んでいくことがあります。
そんな時、誰かと話すことや、まったく異なる場に身を置くことが、目盛りを調整し直すきっかけになります。
現象との出会い、経験との出会いが、基準値をそっと整えてくれるのだと思います。
💬「語り劇」とは?初めて生で鑑賞する。
川口で出会った一枚の絵がくれた衝撃
埼玉画廊で見た鮮烈な筆致
川口へ足を運んだ際、たまたま「埼玉画廊」に立ち寄りました。
ららテラスという商業ビルの中にある画廊ですが、空間そのものに凛とした緊張感があります。
そこで出会った油彩の作品は、マティスを思わせる大胆な筆致と明るい彩度が印象的で、フランスの風景が大きなストロークの中にのびのびと息づいていました。
その瞬間の新鮮な感覚というのは、実は長く残らないものです。
だからこそ、名前や場所、最初の印象をすぐに記録しておきたいと強く思いました。
来年誕生する川口市立美術館への期待
来年9月には「川口市立美術館」が開館するとのことで、また新しい出会いの場が生まれることに期待が高まります。
💬蛯子真理央展―太陽の通りみち―を鑑賞してきました。
忘れ去られないために——“メモする”という行為
印象はすぐ薄れていく
私はもともと“メモ魔”ではありません。
むしろ、気になったことをそのまま流してしまうズボラなところがあります。
けれども、語り劇を観た時、暗い会場で必死にペンを走らせながら聞いてみると、A4用紙1枚とハガキ1枚があっという間に文字で埋まりました。
それは感想というより、「なぜこうなるのか」「これはどういう意図か」といった問いの連続でした。
演者の方に後で質問しようと考えながら観ると、作品との距離が自然と近くなり、理解の層が増していくようでした。
劇場での走り書きが教えてくれた集中力
暗い映画館でも、印象に残ったシーンを走り書きしたことがあります。
読めるかどうかもわからないほどのメモでしたが、それでも「引っかかった瞬間」を残すことに意味があります。
・その場で集中できること
・後から見返した時に当時の思考を呼び戻せること
その2つが、鑑賞体験をより深くしてくれるのだと感じます。
体験を言葉に残すということ
12月は慌ただしくもあり、静かでもある、どこか特殊な時間です。
過ぎ去っていく一瞬を拾い集めるように、今年の終わりも一つひとつの出会いを丁寧に記録していきます。
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