『台湾漫遊鉄道のふたり』を読みながら。
- 21 時間前
- 読了時間: 3分
更新日:9 時間前
📍いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
すっかり桜の花びらも落ち、若葉色の葉が茂る樹を見ていると、季節が確実に新緑へ向かっていることを実感します。
最近は意識して外に出る時間を増やし、散歩をしながらこの変化を身体で受け取るようにしています。頭を空っぽにして、一歩ずつ進む。
その単純な行為だけで、どこか満たされた感覚が残ります。
今日は、楊双子著『台湾漫遊鉄道のふたり』を手に取りました。
ずっと気になりながらも読めていなかったこの一冊。
まだ60ページほどですが、まず感じたのは「読みやすさ」です。
読みやすさは、そのまま作品への没入を後押しします。
翻訳の力もあるのでしょう。
鉄道、台湾の食、そして女性二人の旅という設定も心地よく、無理なく物語の中に入っていけます。表紙のどこか昭和レトロでありながらアジア的なモダンさを含んだイラストも印象的で、ページを開く前からすでに異国の空気を感じさせます。
実はこの作品が2024年に全米図書賞を受賞していたことは、読み始めてから知りました。けれども、その情報とは関係なく、ただ夢中になって物語の中に身を置いていたいと思わせる力があります。このまま一気に読み終えてしまいそうです。
読んでいるうちに、別の記憶が浮かびました。
2年前の同じ時期、私はリスボンにいました。
16世紀、ポルトガルの航海者が台湾にたどり着き、その美しさから「イルハ・フォルモサ(美しき島)」と名付けたことが、現在の呼称の由来になったといわれています。
台湾の物語を読みながら、ポルトガルでの時間を思い出すというこの感覚は、少し不思議でもありました。
さらに、あと数日でカーネーション革命の日が近づいていることにも気づきます。
気になって調べてみると、『カーネーション革命 世界を揺るがしたポルトガル政変の軌跡』という書籍が目に入りました。こちらも読書リストに加えることにしました。
一冊の本を読むことは、その内容だけで完結するものではなく、過去の記憶や別の土地、歴史へと点と点を結びます。
読書は情報を得る行為だけではありません。
潜在的な思考や記憶を横断する体験なのかもしれません。
まだ読み終えてはいませんが、この本がどこへ連れて行こうとも、乗り込んだ鉄道の旅は楽しいものであるに違いありません。
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