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個展まであと6日:個展を前に思うこと「妄信は原石を硬くし、輝きを放つ。」

  • 9月30日
  • 読了時間: 5分
2025年10月6日ー12日まで川口のM-galleryで個展「gaze」を開催。個展まであと21日の心境をつづります。Megumi Karasawa の毎日更新するBlog
個展「gaze」10月6日13:00~スタート。

いよいよ個展『gaze』まで、あと6日となりました。


連日、開催に向けた準備はまさに佳境を迎えています。去年から今年にかけて、二年連続で個展を開催するのは、実は今回が初めてのことです。毎年何らかの形で作品の露出を試みたいと思うものの、それが叶わず制作を続けてきました。

その年月とやり方が良かったのかを検証するように過去の自分に想いを馳せることが増えました。わたしの視点は過去から現在をなぞり、現在からその先へ視座を伸ばします。


1年後、3年後、5年後、10年後。


遠い未来、近い未来。

時間と共に成長するはずだと期待する気持ちとは裏腹に、停滞や後退、失敗と後悔がつきまといます。変えられない自分の性と、変えたくてしょうがない性に今更ながら軽い諦めを抱いているのが正直なところです。


冒頭で個展を継続して開催することが初めて。と書きました。

それをしたいと強く願っていたので、自力で願望をやっと叶えたんだ、小さな達成を果たしたんだ、と思うことにしています。しかしどうしてこんな途方もない虚しさや一点を見つめてぽかんとした気持ちになるのでしょうか。


わたしはこの言い知れぬ不安や無気力を誰かと分かち合うということは、根本的には出来ないのだと思っています。それは自分自身の問題だから自分で解決しろと思う部分と、他者と自分が別々の人間であるから、それぞれが抱えるもの。という領域に一線を引いているからです。


自分と同じように感じる人がいるかもれないし、その気持ちを少しでも知っている人がいれば、領域を超えた共感があるかも知れない。指先と指先が辛うじて触れることのできるゼロ距離に近い距離が無関係の中から生まれるのではないか。

それは大多数に訴えかけるものではなく、とても些細なことで派手さはなく、一般的ではないということも知っています。


ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の《アダムの創造》のように。

触れるか触れないかの一点があること。誰かの作品を観たとき、自分と作品の間に貫通する線。幻の道筋は「共鳴」や「感動」と呼ばれていいものです。


わたしは自分が絵を描く動機や、作品を作る気持ちを確かめるように、個展を位置付けます。制作をし続けることは、思わぬこと、予期せぬことが少なくありません。

ひとつひとつにこたえが出るとは限りません。大小様々な躓きに出会うことが、制作をし続けることなのかもしれません。

そして今こうして、個展の作品とは関係のないことを綴るうちに、芽生えることは「諦めたくない」ということです。


「諦めたくない」というのは、作品を作り続けることを。です。

作品を作り続けることは、わたしの中でたった一人に観てもらうため。たった一人に向けて発信するため。に非常に近いことです。


その一人が誰かということを特定することは不毛です。自分自身かもしれないし他者かもしれない。そして、作品を観ればどのくらい注いできたか、わかる人にはわかるということを信じています。

何を注いできたか、それはお金ではありません。他者の専門的な力ではありません。

それは本人の基礎的な地道な歩みです。自分の時間と若々しい純粋な創造力と、量です。

自分が十分に達しているとは思っていません。けれどわたしはそれを妄信していたからこそ、絵を描き続けられたのだと思い出しました。或いはそれを本気で信じていたからです。


人生には波があり、人の感情も心情も絶えず揺らぎ、迷い、ひとところに満足することはありません。どこかバランスを取るように、公私・裏表・左右・白黒と対になるものを持ち合わせています。


このブログを読んで下さる方は、わたしより歳が上の方がほとんどだと思います。

それも二回りかそれ以上だということ。わたしが人生という言葉を持ち出すには、はるかに若輩者で、説得力に欠けます。ただ人生の半分を過ぎようとしている今言えることは、人や作品の成長は、ほとんど見えないくらい、むしろ停滞しているかのようにゆっくりにしか進まないということです。ゆっくりすぎて、自分が自分に愛想を尽かすのが先か、手っ取り早くやってしまおうと効率を優先して過程をすっ飛ばしてしまうのが先か、ということです。


人も作品も紆余曲折があり、中抜きできない遅延というものがあります。わたしは自分自身にも自分の作品にもそれを感じて心底うっとおしい。

自分に愛想が尽きて、自分に期待できなくなる。


そんなとき思い出すのが17歳の自分の姿です。


「自分がみたいものをつくる。」


自分がみたいものをつくる。そう決めていました。

あの頃のわたしが今の自分を見たらどんなことを思うだろう。

この作品を何と感じるだろう。


自分がみたいものをつくれるのは、自分しかいない。

妄信は原石を硬くし、輝きを放つのだ。



2025年10月6日ー12日まで川口のM-galleryで個展「gaze」を開催。個展まであと21日の心境をつづります。Megumi Karasawa の毎日更新するBlog
去年に続き一年振り二回目の会場、M-gallery

gaze

あなたのまなざしが作品を完成させる。

 静けさと動きが織りなす世界で、 あなたの内なるまなざしと 作品が交わる、特別な体験を ぜひ会場で感じてください。


個展のご案内

個展「gaze」

開催期間:2025年10月6日(月)〜10月12日(日)

場所:M-gallery

住所:332-0016 埼玉県川口市幸町3-1-15-G

時間:11:00〜16:00(初日13:00-/土日 18:00まで)

入場無料

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