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3月に見ておきたい展覧会——いまの関心から選んだ3つ

  • 2月23日
  • 読了時間: 4分

更新日:9 時間前


📍いつもブログを読んでくださりありがとうございます。


3月の始まりに向けて少し早いですが、足を運びたい展覧会をご紹介します。



3月に観ておきたい展覧会を3つ紹介します。刺繍やテキスタイル、戦後日本美術、印象派絵画など、いまの制作や関心と重なる視点から選びました。


1.東京オペラシティ アートギャラリー

「あなたと私、そして世界のすべての人たち」


1956年チリ・サンティアゴ生まれのアルフレッド・ジャーは、建築と映像制作を学び、1982年に渡米。以後ニューヨークを拠点に国際的に活躍している作家です。


写真、映像、建築的スケールの立体作品など、多様なメディアを横断し、身体的体験を伴うインスタレーションを特徴としています。

チラシには次のようにあります。


彼の制作に通底する態度は、戦禍や不平等といった悲劇をはじめ、日常の諸問題に直面する私たちに、静かに、しかし力強く訴えかけます。善悪は単純に決められるものではなく、時に反転することがあること。遠く離れた国の惨事にも私たちが関わっている可能性があること。異なる価値観を持つ他者の存在を否定せず、それでも幸せになるために、一人ひとりがよく見て考えることを促します。

これは、私が最近読書や映画、写真展を通して感じているテーマと重なります。

まるで通奏低音のように、それぞれの作家が身体を通して訴えている問いではないでしょうか。


会期は3月29日まで。まずはこの展覧会からスタートします。


💬2026年1月21日[水]─ 3月29日[日]|東京オペラシティ アートギャラリー|11:00 ─ 19:00



2.東京ステーションギャラリー

「大西茂 写真と絵画」


岡山県生まれの大西茂は、北海道大学で数学を研究する傍ら、位相数学(トポロジー)を応用した独自の造形を追求しました。日本の美術館では初の回顧展とのことです。


写真と絵画の双方を制作し、モノクロ写真をコラージュのように構成した作品や、墨による抽象画も展示されています。


先月見た「アンチ・アクション彼女たち、それぞれの応答」展で触れた、ミシェル・タピエが提唱したアンフォルメルの潮流。その時代背景の中で、大西の絵画はタピエに見出され、紹介されました。


アンフォルメルの男性的な身振りやアクションという文脈の中で、大西の作品がどのように位置づくのか。その視点からも見てみたい。


💬2026年1月31日(土) - 3月29日(日)|東京ステーションギャラリー|10:00 - 18:00


3.森美術館

六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」展


3年に一度開催される、日本の現代アートシーンを定点観測する展覧会シリーズの第8回目です。


今回は森美術館のキュレーターに加え、国際的に活躍するアジアのゲストキュレーター2名を迎え、日本で活動する、あるいは日本にルーツを持ち海外で活動するアーティスト全21組を紹介しています。


まさに「今」の日本の現代美術の状況を多角的に見つめ直す展覧会です。


💬2025.12.3(水)~ 2026.3.29(日)|森美術館|10:00~22:00


三つの展覧会の共通テーマと自分の制作


今回挙げた三つの展覧会には、共通して「私たちはどの位置から世界を見ているのか」という問いが流れているように感じています。


アルフレッド・ジャーは、遠く離れた出来事と私たち自身の関係を問い直し、

大西茂は数学的思考と抽象表現を通して構造と感覚のあいだを往復し、

六本木クロッシングは現在という時間の断面を多層的に提示します。


それぞれ方法も立場も異なりますが、いずれも単なる鑑賞体験にとどまらず、見る者の視点や立場を揺さぶり、ひとりひとりが考えることを促します。


私自身、俯瞰という視点で風景を描きながら、その高さや距離の政治性を考えています。

世界を構造として見ることと、その中に生きる個々の存在。

時間や歴史、土地や記憶をどのような層として画面に定着させるのか。7


3月にこれらの展覧会を見ることはインプットだけではなく、自分の制作における「視点の位置」を再確認する作業になるはずです。

他者の作品を通して、自分がいま立っている場所、何を測り直すのか。

作品によって可視化したい。



BASEでは2026年カレンダーやポストカードやドローイング作品を取り扱っています。是非一度ご覧になってみてくださいね。


noteではWixブログで書いた内容を、読みやすくわかりやすいテキストにしています。

写真を交え、わたしのアートについて発信しています。こちらも是非楽しんくださいね。



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