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ほんのひとさじみたいな視線。|一田憲子『褒められなくても、生きられるようになりましょう』を読んで

  • 5 日前
  • 読了時間: 3分

📍いつもブログを読んでくださりありがとうございます。


わたしは以前から、一田憲子さんのブログ「外の音、内の香」を読んでいました。作者は毎日朝8時にブログを更新しています。文章と添えられている写真からは、平屋の和風のお家の雰囲気や、食べ物や小物は自然の光線と影のあわいが伝わります。


それを書く一田本人が「褒められたい」。と他者の評価を気にし過ぎたり、承認欲求が強かったり、目立ちたがりで、人の言ったことを長く引きずってしまうといいます。

そんな気持ちを持っているなんて想像していませんでした。おもて面として見えているものがその人の全てを代弁しているわけでもなく、直接的に形づくっているわけではないのだということを改めて実感しました。



📚作者が自分に言ってあげたい言葉。

『褒められなくても、生きられるようになりましょう』

著者:一田憲子

出版年:2026年

出版社:主婦の友社


「褒められたい」。


その気持ちの中心に近づこうと、円の周辺をぐるぐると旋回しながら距離を縮めていく、そんなエッセイ集です。誰かに「褒めてもらいたい」。とガンバっていた昔の自分、幼少の頃から「優等生」だった自分。そう、この気持ちに大きさがあるとすれば、作者は相当大きく強い方だといいます。自分の性格について嘘をつけず、正直に書きながら作者が一つひとつの文章に込めた実感や、最後まで一緒に付き合っていくものとして書いたエッセイ。


自分自身の「かいじゅう」(洗っても洗ってもこびりついて最後まで残る汚れのような、「褒められたい」という気持ち)を、怒らせないように、すねたり駄々をこねたり、振り回されないようにと、現実に生きる自分がすること。それは、生活の中で自分にご褒美をあげたり楽しませたりして暮らしていくことです。仕事中心になりがちな毎日から、テニスのレッスンに夢中になったり、オーディブルで小説を聞いたり、You Tubeを見たり、朝のウォーキングに柔軟体操、食後のおやつや、お風呂で使う石鹸の香り、寝る前の贅沢な時間・読書など。あっ!それと近所の美味しいコーヒー豆やパン屋さんも忘れずに。

日々の生活。衣食住。そこに、ほんのひとさじみたいな視線を投げかけて、ひと時を味わう様子が描かれています。


「〇〇には△△が効く。」という処方箋的なエッセイではなく、作者もまた凸凹道を歩き、悩み、諦め、でも続けながらの現在進行形を綴っているところが、またいいのです。



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