オスジェメオスの〈黄色〉が問いかける──ストリートアートとアイデンティティの境界
- 7 日前
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先日、渋谷のワタリウム美術館で開催されている、オスジェメオスとバリー・マッギーによる共作展「One More 展」を鑑賞しました。
ブラジルのストリート文化を背景に活動するオスジェメオスと、サンフランシスコのミッションスクールを代表するバリー・マッギー。
この二組が同じ空間を構成することは、美術史的にも特異な交差点を形成しており、展示そのものが「路上の精神の融合」を可視化する試みとなっていました。
本展は、私自身の制作にとっても大きな示唆をもたらすものとなりました。特に、「版画やコラージュといった静謐なプロセスの中に、どのようにエネルギーを内包させるか」という近年の課題に対し、思いがけない角度から光を当ててくれたのです。
また、私の周囲でも人生の転換点を迎える方が続き、「限られた時間の中で、自分はいったい何を残すのか」という問いが強まっている時期でした。
そんな個人的な状況と、ストリートアートの持つ衝動的な力とが重なり、本展の体験は、単なる鑑賞を超えて、創作と時間について深く考える契機となりました。
本稿では、展示空間で体感した「熱量」「色」「時間」という三つの軸を手がかりに、現代美術におけるストリート的衝動と静謐な制作のあいだに潜む共通性について考察していきます。
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