三千円あったら、どう使う?|原田ひ香『三千円の使いかた』
📍いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
本書は祖母・母・娘二人という三世代の女性が、それぞれの現在の生活とお金について、自分の小さな選択がどう人生を変えるのかを描いた作品です。
累計100万部を突破するベストセラーとなり、2023年にはドラマ化もされました。
この作品から4年3カ月後に『財布は踊る』を出版しています。
📚普段の買い物で手を止めて
『三千円の使いかた』
著者:原田ひ香
出版年:2018年
出版社:中央公論新社
「人は三千円の使いかたで人生が決まるのよ」と祖母が言った。
この冒頭はこれから先、何年何十年と諳んじられるほど語り継がれるのではないか。「吾輩は猫である。名前はまだない。」というように。
本書は主にお金を「増やす」よりも「貯める」ことに主眼が置かれており、節約、家計簿、支出の見直しを通じて「何のためにお金を貯めるのか」をテーマに書かれています。
登場する四人の女性はそれぞれ異なる状況にいます。祖母・琴子73歳は貯蓄1,000万円がありますが、この先のためにお金が足りないと感じて働くことを決意します。母・智子55歳は専業主婦で貯蓄100万円。友人の熟年離婚をきっかけに離婚後の生活を思い描き、不安に駆られます。長女・真帆29歳は夫と娘の三人暮らしで貯蓄600万円。子どもの将来のために1,000万円を目指して貯蓄中です。次女・美帆24歳はIT企業に勤める一人暮らしで貯蓄30万円。恋人との結婚を控えています。
貯蓄の意味も目的もまったく異なる四人の視点を通して語られるお金の存在は、決して小さなものではなくシビアで生々しい。老後のため、離婚後のため、家族を守るため、これからの人生のため——日常の中で小さく実践していく貯蓄の姿が、それぞれの物語として積み重なっていきます。
そして人生は、何が起こるかわからず、誰に出会うかもわからない。その未確定要素が山ほどある中で、記録し可視化するという昔ながらの家計簿という方法が、今ではブログとなり不特定多数の目に晒されることで継続されています(次女・美帆はお金、貯蓄、恋人との関係をダイレクトに書いています)。時代が変わっても、お金と向き合う方法の本質は変わらないのかもしれません。
自分の小さな選択が行き先を決めるとき、普段の買い物で手を止めてこの本を思い出すだろうと思いました。
あわせてどうぞ
詳しい活動はこちらから→【プロフィール】
お仕事のご相談はこちらから→【お問合せ】



コメント