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10月開催。注目の展覧会ー太田記念美術館、上野の森美術館、東京都博物館など

3 日前
読了時間: 8分

📍いつもブログを読んでくださりありがとうございます。


月の終わりには来月に向けて注目の美術展をピックアップしています。


10月に開催する展覧会を開催順にまとめました。

毎週のように新しい展覧会が開催される10月。

特に太田記念美術館の葛飾応為作品は是非観に行きたいと思います。

皆さんはどの展覧会にご興味ありますか?


💬9月開催の展覧会はこちらからどうぞ。



マリメッコ展 模様のちから

10月3日(土)― 12月20日(日)日時指定予約制


  1. 10年ぶり待望の大規模巡回展、旧朝香宮邸との相乗効果が抜群。創業75周年のマリメッコが生み出した3,500種以上のプリントデザインの精髄を、アール・デコ建築の邸宅空間全体を使って展示。ファブリックと空間が一体化した没入感は唯一無二。

  2. 創業者アルミ・ラティアの言葉を軸に「創造の美学」を解き明かす。ドレス・アートワーク・ファブリック・制作過程の映像など多彩な資料を通じ、単なるプリント柄の紹介にとどまらない、マリメッコというブランドの思想と哲学に深く迫る内容。

  3. 日本との深い縁と、デザイナー皆川明による新作インスタレーション。1960〜70年代に脇阪克二・石本藤雄ら日本人デザイナーが活躍した歴史を紹介しつつ、現代の皆川明がマリメッコの世界観を再解釈した新作インスタレーションも登場する。



葛飾応為「吉原格子先之図」 夜景の系譜 (浮世絵)

10月6日(火)― 12月6日(日)※前後期で全点展示替え


  1. ✨応為の代表作が4年ぶりに里帰り。葛飾北斎の娘・葛飾応為が描いた光と闇の傑作《吉原格子先之図》を通期展示。女性絵師ならではの繊細な陰影表現と、吉原遊廓の夜の世界が圧倒的な存在感で迫る。

  2. 江戸〜明治〜大正の「夜景」を横断する意欲的な構成。応為一点だけでなく、夜を主題とした浮世絵を時代を追って紹介。提灯の灯、花火、雪明かりなど、江戸の人々が描き続けた「闇と光」の多彩な表現史をたどれる。

  3. ✨前後期で全点入れ替えという潔さ。前期(〜11/3)と後期(11/7〜)で全点展示替えを実施。応為作品のみ通期展示のため、2回訪れてこそ「夜景の系譜」の全貌が見えてくる構成。



シンシナティ美術館展 ~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~(西洋絵画)

10月10日(土)― 2027年1月10日(日)


  1. ✨84点のうち81点が初来日という驚異の数字。145年にわたるシンシナティ美術館のコレクションから精鋭84点が来日。ゴッホ、セザンヌ、モネ、モディリアーニ、コローら、美術史の教科書を飛び出した巨匠たちの作品がほぼ初来日。

  2. ✨「女性収集家」たちが育てたコレクション。作品の多くは20世紀半ばにシンシナティの地域社会に貢献した女性美術収集家たちの寄贈品。美術と社会の関係を問うもう一つの物語が、作品の背後に重なる。

  3. 印象派から近代まで、一本の流れで鑑賞できる。コロー(バルビゾン派)からモネ・セザンヌ(印象派)、モディリアーニ(20世紀)まで、近代ヨーロッパ絵画の流れを一つのコレクションの中で追える贅沢な構成。



開創700年記念 特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」

10月14日(水)― 12月6日(日)※一部展示替えあり


  1. ✨東京では初、41年ぶりの大徳寺展。1326年開創700年の節目に、通常非公開の寺宝が一堂に会する「かつてない規模と内容」(東博副館長談)の展覧会。龍光院の国宝「曜変天目」や孤篷庵の「大井戸茶碗 喜左衛門井戸」など最高峰の禅美術が集結。

  2. ✨後醍醐天皇・一休・利休・信長・秀吉がつながる寺の歴史。天皇から戦国武将、茶人まで、日本史の重要人物がこぞって帰依した大徳寺の懐の深さをゆかりの名品で実感できる。歴史と美術が同時に楽しめる稀有な展示。

  3. 牧谿「観音猿鶴図」、後醍醐天皇宸翰置文なども。中国・南宋の水墨画の名品や天皇直筆の文書など、前後期に分けて多数の超一級品が入れ替わる。1回で見られる作品数の多さも見どころ。



吉田璋也のデザイン ― 新作民藝運動がめざした未来(民藝・デザイン・クラフト)

10月15日(木)― 12月20日(日)


  1. 「民藝の母」吉田璋也の過去最大規模の回顧展、約300点。医師でありながら「民藝のプロデューサー」として生涯を捧げた吉田璋也(1898-1972)。陶芸・木工・染織・和紙・金工など多岐にわたる新作民藝デザインと関連資料を総計約300点で紹介。

  2. ✨「デザイン・生産・販売」まで手がけたプロデューサー視点が新鮮。柳宗悦が民藝の思想を提唱したのに対し、吉田は鳥取を拠点に生産・流通・販売の仕組みごと作り上げた実践家。現代のD2Cやクラフトビジネスとも響き合う先進性に気づける。

  3. ✨静嘉堂「民藝SHOCK!!」との相互割引で「民藝の秋」を楽しめる。丸の内・静嘉堂の河井寬次郎展と本展を半券で相互割引。「民藝の父・柳宗悦」「民藝の子・河井寬次郎」「民藝の母・吉田璋也」という三者の関係をはしごして体感するのが今秋の通な楽しみ方。



フォンタネージ――イタリアの光・心の風景(イタリア絵画・日本洋画史)

10月17日(土)― 2027年1月24日(日)※展示替えあり


  1. 日本の洋画家・浅井忠らを育てた「恩師」の日本初大回顧展。1876年に工部美術学校へ招かれたイタリア人画家フォンタネージ(1818-1882)の画業をトリノ市立近現代美術館などの所蔵作約200点でたどる、京都から巡回の企画展。

  2. バルビゾン派・ターナーと明治洋画の橋渡しを体感できる。スイス・フランス・英国などを遍歴しバルビゾン派やターナーの影響を吸収したフォンタネージ。その詩情豊かな風景画が、日本近代洋画の出発点と深く結びついていたことが見えてくる。

  3. 赤煉瓦の建物と19世紀風景画の相性が抜群。1894年築の三菱一号館を復元した展示空間は、同時代のヨーロッパ建築と通底する雰囲気。光と空気感を大切にしたフォンタネージの作品が、建物そのものと共鳴する希有な体験。



竹久夢二 時代を創る表現者(大正ロマン・グラフィックス)

10月23日(金)― 2027年1月11日(月・祝)前後期入替


  1. ✨最高傑作《黒船屋》が約40年ぶりに東京で公開。全国の夢二コレクションから約500点の作品・資料が結集。日本画・油彩・木版画・スケッチ・デザイン・スクラップブックと多彩な分野を横断する「大正の総合表現者」の全貌に正面から迫る。

  2. 5章構成で「夢二式」誕生の謎に迫る。「夢二式のはじまり」から「レトロモダンの創出」「着物と洋服のモダンガール」まで、なぜあの独特の叙情的女性像が生まれたのかを、美術・デザイン・メディア・生活史の視点から丁寧に解き明かす。

  3. ✨「宵待草」作詞・震災記録・日用品デザインまで「メディア人」夢二の顔も。流行歌の作詞や関東大震災のスケッチ記録など、美術の枠を軽々と越えた夢二の仕事が一堂に。前期(〜11/23)と後期(11/25〜)で展示替えがあり、2回訪れる価値あり。



テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話(英国絵画・現代美術)

10月24日(土)― 2027年2月21日(日)


  1. ✨世界最大のターナー・コレクションから油彩40点超+水彩40点超。テート美術館所蔵の油彩・水彩画など80点以上が来日。序章と全7章のテーマ別構成で、「光の画家」の全貌を体系的に通覧できる待望の大回顧展。

  2. 「崇高」という概念を鍵に、印象派の先駆者を読み解く。ロマン主義の「崇高」をめぐる議論を背景に、自然の圧倒的な力をキャンバスに刻んだターナーの表現を紐解く。モネら印象派に先行した革新性も浮かび上がる。

  3. ✨ロスコ、バーネット・ニューマンとの対話が見もの。ターナーの絵画と、「抽象的崇高」と語られたマーク・ロスコやバーネット・ニューマンの現代作品を並置。巨匠の問題意識が150年を超えて現代に響く、展示構成が秀逸。



少女漫画・インフィニティ 萩尾望都×山岸凉子×大和和紀 三人展(少女漫画・漫画表現)

10月28日(水)― 2027年2月8日(月)


  1. 国立美術館初、少女漫画の大規模展。国立新美術館開館20周年記念として、1970年代「少女漫画黄金期」の立役者3人の画業をデビュー初期から現在まで、原画・資料800点超で一挙に俯瞰する前代未聞の展覧会。

  2. ✨三者三様の表現世界が並ぶ豊かさ。SF・耽美・歴史という異なる領域を切り拓いた萩尾・山岸・大和が一堂に。女性の自立、多様な性、異世界への想像力、重層的なレイアウトなど、少女漫画が視覚表現を広げてきた歴史を体感できる。

  3. 「ポーの一族」「日出処の天子」「あさきゆめみし」の原画が集結。幾度も再読した記念碑的作品の肉筆原画を間近で見られる、一生に一度の機会。原画だからこそ伝わるペンの運びと、ページ構成の卓越したセンスに圧倒される。



森万里子:燦燦(さんさん)(現代美術・インスタレーション)

10月31日(土)― 2027年3月28日(日)


  1. ✨国内24年ぶり、グッゲンハイム財団との協力による大規模個展。2002年の「ピュアランド」展以来久々の日本での個展。30年超の創作から約40点を厳選し、パフォーマンス・映像・彫刻・インスタレーションを通して森万里子の全貌に迫る。

  2. 脳波を映像化する体験型ポッド《Wave UFO》が復活。勾玉型の巨大なポッドの中で自身の脳波が宇宙的な映像に変換される没入体験は、森万里子の代名詞。展覧会の枠を超えた意識と宇宙への問いが、身体ごと体感できる。

  3. 仏教・縄文・量子論が交差する独自の宇宙観。日本の自然信仰や古代思想を起点に、量子論・神経物理学まで射程に入れた森の作品世界は、アートと科学と哲学の境界を軽やかに越える。「美術とは何か」を問い直す圧倒的な体験。



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