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9月開催。注目の展覧会ー現代美術館、国立新美術館、松涛美術館など。

8月20日
読了時間: 9分

更新日:8月29日

📍いつもブログを読んでくださりありがとうございます。


月の終わりには来月に向けて注目の美術展をピックアップしています。


9月に開催する展覧会を開催順にまとめました。

現代美術館の台湾近代美術は、日本で初めて本格的に大規模紹介する展覧会とあって、気になります。

国立新美術館のルーヴル美術館展 ルネサンスの最大の目玉は、ダ・ヴィンチの《美しきフェロニエール》の日本初公開なので、事前にオンラインチケットの購入でなければ、入場が大変そうですね。


皆さんが気になる展覧会はありますか?行ってみたい美術展はありますか?


💬8月開催の展覧会はこちらからどうぞ。



共時的星叢―時を共にした星たち 越境する芸術のまなざし (近代芸術・台湾)

9月5日(土)― 12月13日(日)


見どころ3点

  1. ✨日本初、台湾近代美術の本格大規模展。台湾15館以上の美術館・個人コレクションから絵画・彫刻・版画・写真約200点+資料約600点に日本作品約100点を加え、東アジア近代の交差点を描く。

  2. 映画監督がゲストキュレーターに。1930年代台湾のモダニズム詩グループ「風車詩社」を追ったドキュメンタリー映画の監督・黄亜歴がキュレーションを担当。映画的モンタージュ手法で6章を構成する独創的な展示空間。

  3. ✨黄土水、陳澄波ら台湾近代の巨匠が勢揃い。日本でほぼ紹介されてこなかった台湾近代の重要作家が一堂に集結。日本統治期に台湾と日本が共有した豊かな文化的磁場を再発見できる。



民藝 SHOCK!! ―没後60年 静嘉堂の河井寬次郎(民藝・陶磁器)

9月5日(土)― 11月8日(日)


  1. ✨静嘉堂所蔵の河井寬次郎作品51件を一挙公開。没後60年の節目に、丸の内にある静嘉堂が所蔵する寬次郎コレクションの全容を初めて大規模に公開。「用の美」を探求した生涯の軌跡を一堂に見渡せる。

  2. 寬次郎が影響を受けた中国・朝鮮の古陶磁も同時展示。寬次郎が何を見つめ、何を学んだか——中国・朝鮮半島の古陶磁との対比によって、民藝の「用の美」が生まれた源泉が立体的に見えてくる構成。

  3. ✨パナソニック汐留美術館との連携が熱い。同時期に汐留では「吉田璋也のデザイン―新作民藝運動がめざした未来」展を開催。両館のチケット半券で相互割引が受けられるため、2館セットで「民藝の秋」を楽しめる贅沢なコースが組める。




ルーヴル美術館展 ルネサンス (西洋絵画・彫刻)

9月9日(水)― 12月13日(日)


  1. ✨ダ・ヴィンチ《美しきフェロニエール》が日本初公開。真筆とされる絵画が世界に約15点しか存在しないダ・ヴィンチ。ルーヴル所蔵の本作は1974年の《モナ・リザ》以来52年ぶりの来日で、《モナ・リザ》の前身とも語られる傑作。

  2. ✨絵画・彫刻・版画・工芸と多彩な約50点。ルネサンスが「広まった時代」に焦点を絞り、15世紀末から16世紀後半の精鋭を厳選。東京だけの単独開催で巡回なし。

  3. 「人間中心」という革命を体感できる構成。神から人間へと主体が移り、表情・動作・内面を追求するようになったルネサンスの本質を、ダ・ヴィンチをはじめとする名作群を通して肌で感じられる。



館蔵の茶碗100撰 ―国宝から手造茶碗まで―(茶の湯・工芸・陶芸)

9月12日(土)― 11月23日(月・祝)


  1. 三井家伝世の茶碗コレクションから100碗を厳選、国宝から素人作まで。国宝・重要文化財の名品から、数寄者が趣味で手造りした茶碗まで、幅広いレンジを一覧できる贅沢な企画展。三井家という一つのコレクションの中で「茶碗の宇宙」が広がる。

  2. ✨楽焼・志野・織部・井戸と、桃山陶芸の精髄が揃う。「茶碗は焼き物の最高峰」といわれる桃山時代の傑作群が一堂に。利休・秀吉ゆかりの茶道具との組み合わせで、わびの美学が形成された文化的背景を体感できる。

  3. 11月23日最終日、直後に「国宝 雪松図屏風」展(12/12〜)が控える。茶碗展終了後、年末年始の風物詩となった国宝「雪松図屏風」公開展(12月12日〜)へとバトンが渡る三井記念美術館の秋冬ラインナップ。茶の湯の美から白銀の冬へ、美の連鎖を楽しめる。



NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」(歴史・大河ドラマ連動)

9月15日(火)― 11月8日(日)前後期入れ替え


  1. 「天下一の補佐役」豊臣秀長にフォーカス。大河ドラマ連動で、これまで秀吉の陰に隠れがちだった弟・秀長の人物像と功績に迫る。「彼が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」という評の真相を一次資料から読み解く。

  2. 信長・家康・利休・高台院ゆかりの品が勢揃い。兄弟が仕えた織田信長、臣従させた徳川家康、文化のブレーンだった千利休、最期を見届けた高台院らゆかりの貴重な歴史資料が一堂に。戦国時代の豪華な人間関係図が浮かぶ。

  3. 江戸東京博物館リニューアル記念の豪華な幕開け。リニューアル後の新たな展示空間でのお披露目展でもある。10月〜の後期(10/14〜11/8)では展示替えにより新たな資料が登場し、前期とは違う発見が待っている。



開館10周年記念 特別展「ベスト オブ すみだ北斎美術館―隅田川両岸景色図巻と名品―」(浮世絵・肉筆画)

9月15日(火)― 11月23日(月・祝) 前後期で一部展示替えあり


  1. 開館10年の集大成、未公開作品・新規収蔵品を含む館蔵の名品が一堂に。北斎の生誕地に2016年に開館したすみだ北斎美術館の10周年記念展。これまで紹介してきた代表作に加え、初公開作品・新規収蔵品まで、学芸担当が「推し」の一言コメントとともに個々の視点で厳選したコレクションの精髄を一挙公開する。

  2. ✨北斎肉筆画の最長作品《隅田川両岸景色図巻》が展示の核心。全長約7mに及ぶ北斎肉筆画の中で最長とされる傑作を前後期で半期ずつ巻き替えながら通期展示。江戸の隅田川沿いの風景を写した圧倒的スケールの肉筆画を、北斎が生きた同じ墨田の地で鑑賞できる稀有な体験。

  3. ✨北斎だけでなく「門人たちの世界」も本格紹介。葛飾応為をはじめとする北斎の優秀な門人たちの作品も集結。師・北斎の影響を受けながらもそれぞれの個性を発揮した門人たちの仕事を通じて、江戸絵画における「北斎一門」という大きな創造的磁場の全体像が見えてくる。



逸翁美術館コレクション 蕪村・呉春と茶の湯の名品(日本画・茶の湯・近世美術)

9月16日(水)― 11月8日(日)※展示替えあり


  1. 阪急東宝グループ創業者・小林一三が築いた5,500件のコレクション初上京。「逸翁」こと小林一三の雅号を冠する逸翁美術館(大阪・池田市)から、古筆切・茶道具・蕪村・呉春の絵画を中心とした選りすぐりの名品がサントリー美術館に初集結。

  2. 与謝蕪村・呉春の絵画と茶道具が共鳴する展示が魅力。俳人としても名高い蕪村と、その弟子・呉春(松村月溪)の絵画を軸に、茶の湯の道具・古筆切を組み合わせた展示構成。「文人の雅」という美意識がひとつの流れとして見えてくる。

  3. ✨重要文化財「白梅図屛風」呉春筆が見どころのひとつ。呉春の代表作として知られる六曲一双の屛風が東京に出張。六本木の洗練された空間で、江戸時代の文人趣味の結晶と向き合う贅沢な時間が待っている。



路上、お邪魔ですか?(現代美術・社会・路上観察)

9月19日(土)― 11月23日(月・祝)


  1. ✨路上観察学会創設40周年を機に生まれた、公共性を問う展覧会。赤瀬川原平・藤森照信・南伸坊らが1986年に発足させた路上観察学会の活動を軸に、「路上は誰のものか」という問いを現代美術・記録写真・映像・パフォーマンスなど多彩な手法で展開。金沢21世紀美術館から巡回。

  2. 超芸術トマソン、銭湯山車、Chim↑Pom、ゲームまで並ぶ異色の顔ぶれ。意図せず生じた路上の「超芸術」を見出す路上観察学会の活動記録から、廃銭湯の物品で組んだ山車で渋谷の街を巡る銭湯山車巡行部、Chim↑Pom、panpanyaらまで、7つのセクション15組2団体が参加。

  3. 白井晟一設計の「松濤」という場がもつ意味。鬼才建築家・白井晟一が設計した重厚な石造りの美術館という空間に、路上の雑然とした記憶や断片がどう収まるか——場と展示のコンテクストのぶつかり合い自体を楽しめる。最終日(11/23)には銭湯山車の街頭巡行も予定。



水滸伝(中国美術・浮世絵・文学)

9月19日(土)― 11月8日(日) 大阪市立美術館より巡回


  1. 中国四大奇書×江戸絵画という異色の組み合わせ。北宋時代末期を舞台にした武侠小説『水滸伝』を軸に、北宋〜清の中国美術と江戸〜現代の日本美術を横断的に展観。国芳の浮世絵や馬琴の翻案小説など、日中文化交流史を多角的にたどれる。

  2. ✨歌川国芳の豪傑錦絵と北宋の宮廷美術の対比が見どころ。国芳の出世作となった『水滸伝』豪傑シリーズが集結。あわせて、舞台となった北宋時代の繁栄と不穏を伝える宮廷文化の文物も展示し、小説の背景世界が立体的に迫ってくる。

  3. 東京駅の煉瓦壁空間がもたらす没入感。東京駅丸の内駅舎に組み込まれた展示室特有の、剥き出しの煉瓦壁と歴史ある空間。現代アートから古典美術まで、場の空気ごと体感できるステーションギャラリーならではの鑑賞体験が水滸伝の世界を増幅する。



デュエット――アジアン・コンテンポラリー/日本の新進作家 vol.23(写真・映像・アジア現代美術)

9月30日(水)― 2027年1月17日(日)2・3Fで同時開催


  1. 「デュエット」は日中共同企画による最新のアジア現代写真展。北京の三影堂とのコラボレーションで、経済格差・自然災害・ジェンダーなど現代の課題を写真・映像で切り取る日中の新進・中堅作家を紹介。2018年以来2回目の共同企画。

  2. 「日本の新進作家 vol.23」はAI・デジタル技術と記憶の問題に挑む。第23回を迎える恒例の新進作家展は、実在の記憶や素材をもとにAIやデジタル技術で作品を制作する現代作家たちが、記憶・素材・技術のコンテクストを再構築するプロセスを探る意欲的な内容。

  3. 2フロアを同時に巡ることで写真表現の「今」の全体像が掴める。アジア現代写真と日本の新進作家を一度に鑑賞できる設計は、写真美術館ならではの贅沢な体験。恵比寿ガーデンプレイスの庭園とともに楽しめる秋の鑑賞コースにもぴったり。



ひとつでも多くの展覧会を回れるように、天候と相談しながら効率良いルートを考えて回りたいと考えています。


皆さんに、展覧会レポートを介して多くの作品や、場所の雰囲気までも伝えられるよう随時レポートをしていきますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。



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