6月28日閉幕。今村紫紅展を見逃がしたくない理由。
- 3 日前
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横浜美術館で開催中の「没後110年 日本画の革命児 今村紫紅」が、6月28日(日)に閉幕します。
今村紫紅は36歳で早逝したため、その全貌をまとめて見られる機会は決して多くありません。今回の展覧会は42年ぶりの大規模回顧展であり、公立美術館では初めての本格的な回顧展となっています。約200点が集まり、現時点では決定版と言ってよい内容です。
⚠️現時点で東京および全国への巡回予定は発表されていません。
この展覧会は5月の時点ではスルーしていました。しかし日本美術の鑑賞を増やすにつれ、他の画家の作品も見たくなり、急遽見に行く予定を立てました。
展覧会の見どころは公式HPを参考に、3点にまとめました。
1. 「日本画の革命児」と呼ばれる理由がわかる
紫紅は大和絵を学びながらも、琳派、南画、さらには西洋印象派の表現まで吸収しました。代表作《熱国之巻》や《近江八景》を見ると、従来の日本画にはなかった大胆な構図と明るい色彩が現れています。作品の前に立つと、「近代日本画」というより、むしろ未来の日本画を先取りしていた画家だったことが実感できます。
2. 初公開作品が数多く並ぶ
今回の展覧会では個人コレクションを中心に約40点が初公開されています。有名な代表作だけでなく、習作や小品、これまで研究者以外ほとんど見る機会のなかった作品も含まれているため、「巨匠の代表作展」というより「紫紅という人物の全体像を知る展覧会」になっています。
3. 紫紅の短い生涯を一気にたどれる
会場は4章構成になっており、歴史画の秀才だった若き紫紅が次第に日本画の革新へ向かっていく過程を追うことができます。作品を年代順に見ていくと、技術の変化だけでなく、「もっと自由に描きたい」という衝動そのものが画面から伝わってきます。35年という短い人生の中で、これほど急速に変化し続けた画家は多くありません。
後期展示で見ておきたい作品
会期中は展示替えが行われています。後期展示では、紫紅芸術の到達点とも言える《熱国之巻》と《近江八景》がやはり最大の見どころです。どちらも国指定重要文化財であり、紫紅の大胆な筆致と色彩感覚を最も強く体感できる作品です。前期のみ展示だった《護花鈴》はすでに展示終了しているため、これから訪れる方は後期展示ならではの風景画群に注目してみてください。
これから滑り込みで行く方へ
もし会期末ぎりぎりに訪れるなら、最初から全作品を理解しようとしなくていいと思います。むしろ「この画家は何を壊そうとしていたのか」という視点だけ持って会場に入ることをおすすめします。タイトルにある「暢気に描け」というフレーズと「日本画の革命児」というワードの相反する印象を、どこまで作品から受け取ることができるでしょうか。
作品から漂う、琳派でも大和絵でも西洋画でもない大胆な筆使いとデザイン的なモチーフや構造。既存の枠に収まらない何かを作ろうとした若い画家の全貌を少しでも垣間見て、自分が何を感じるか楽しみです。
横浜までの距離も旅として、暢気に電車に揺られていきたい。
閉幕直前だからこそ、最後に印象に残る作品が何か、興味を持っています。
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