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小村雪岱展を見に行く前に、見どころまとめ

  • 22 分前
  • 読了時間: 4分

📍いつもブログを読んでくださりありがとうございます。


毎日40度に届くような酷暑日が続き、外に出ること自体が命がけのような気になる今日この頃です。そんな酷暑の合間を縫って、自宅から一番近い美術館へ足を運ぶ計画を立てました。埼玉県立近代美術館で開催中の「密やかな美 小村雪岱のすべて」です。


日本画の展覧会を見る面白さは、作品や作者そのものだけでなく、日本の展覧会に特有の「展示替え」にもあると思っています。紙や絹に描かれた作品は光や湿度の影響を受けやすく、長期間展示し続けると質や状態を損なうリスクがあるため、会期を前期・後期に分けて内容を入れ替えるのが一般的です。


今回の展覧会も、前期は「装幀・日本画・舞台美術の原点を辿る内容」後期は「挿絵画家としての代表作」が揃うとのことで、前後期で見える雪岱の顔がずいぶん違いそうです。


実際に作品を見に行く前に、小村雪岱について公式HPをもとに見どころをまとめてみました。



展覧会の見どころ

公式サイトでは大きく3点が挙げられています。


  1. 代表作を多数紹介:装幀家デビュー作『日本橋』(泉鏡花著)、邦枝完二「おせん」「お傳地獄」の挿絵原画など。新聞連載小説「山海評判記」「江戸役者」の挿絵原画は近年所在が判明したばかりで、所蔵館以外では初出品となります。


  2. 雪岱に影響を与えた作家・画家の作品もあわせて紹介:終生敬愛した泉鏡花関連資料、鏡花を慕った鏑木清方・里見弴らの作品。日本画の師である松岡映丘の作品、映丘とその門下との合作《十二ヶ月図連幅》《草枕絵巻》は雪岱の個展では初展示。雪岱が影響を受けた鈴木春信・初代歌川国貞の浮世絵も出品されます。


  1. 過去最大規模:約25年間の活動を8章に分け、前期・後期で約650〜700点の作品・資料を展示(大幅な展示替えあり)。


さらに前後期で約200点ずつ大規模展示替えをします。

会期中に前後期それぞれ約200点が入れ替わる大胆な構成となっています。



巡回情報


2025年12月27日からあべのハルカス美術館を皮切りに、千葉市美術館をへて、7月11日から埼玉県立近代美術館へやって来ました。雪岱は川越市出身です。埼玉展が現時点で確認できる最終会場のようです。



小村雪岱の時代背景


小村雪岱は1887年(明治20)に埼玉県川越に生まれ、1940年(昭和15)に没した、大正から昭和初期にかけて活動した画家です。16歳で日本画家・荒木寛畝に入門したのち東京美術学校日本画科(選科)へ進み、在学中は下村観山の教室で学びました。そしてこの時期、1907年に泉鏡花と運命的な出会いを果たします。


装幀家としては1914年、泉鏡花の『日本橋』でデビューし、以後は鏑木清方とともに鏡花の装幀・挿絵を担っていきました。挿絵、装幀、日本画、歌舞伎「一本刀土俵入」などの舞台装置、さらには映画の美術考証まで、ジャンルを横断して活躍したのが雪岱の大きな特徴です。その端麗で情趣あふれる画風は、江戸中期の浮世絵師・鈴木春信になぞらえて「昭和の春信」と称されました。



前期の目玉作品


  • 《青柳》(1924年頃/絹本着色/埼玉県立近代美術館蔵)

    展覧会メインビジュアルの一つで代表作。後期は同じ画題の版画版に展示替えとなるため、肉筆画を見られるのは前期のみとです。


  • 『日本橋』(泉鏡花著/1914年/泉鏡花記念館・さいたま文学館ほか)

    雪岱が装幀家としてデビューした記念碑的な一冊。見どころ紹介でも筆頭に挙げられている作品で、通期展示のため前期・後期どちらでも見られます。


  • 『鏡花選集』裏見返原画(1915年/紙本着色/慶應義塾図書館蔵)

    泉鏡花との仕事の初期を伝える原画。装幀家としての仕事が本格化していく過程を追える作品です。


  • 《八幡太郎》(1931年/絹本着色/はち巻岡田蔵)

    肉筆の日本画作品。装幀・挿絵の仕事の合間に手がけた画業の広がりを示す一点で、料亭旧蔵という来歴も雪岱の交友の広さを物語ります。


  • 「稽古扇」舞台装置原画(1934年/紙本着色/弥生美術館蔵)

    舞台美術家としての雪岱を伝える資料。歌舞伎の舞台装置を数多く手がけた仕事の実例として貴重です。


  • 「足利尊氏」舞台装置原画 第二幕(一)(1928年/東京藝術大学蔵)

    7月11日〜7月26日の期間限定作品


皆さんが見に行かれる前に、少しでも参考になるところがあれば嬉しいです。



会期:7月11日(土)― 9月23日(水・祝)※月曜休館

・前期|7月11日(土)-8月16日(日)

・後期|8月18日(火)-9月23日(水・祝)

会場:埼玉近代美術館

開館時間:10:00-17:30

入場料:一般 1,400円



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