7月。注目の展覧会ー東京都庭園美術館、世田谷美術館、埼玉近代美術館など。
- 6月20日
- 読了時間: 5分
📍いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
月の終わりには来月に向けて注目の美術展をピックアップしています。
7月に開催する展覧会を開催順にまとめました。
今月の特徴はレンブラント・長谷川潔・大英博物館の版画関連の展覧会の充実です。
〇〇年振り。というフレーズがピックアップした展覧会に付くほど、どこも気合が入っています。
猛烈な暑さの中、どこまで回れるか予想できません。
猛暑日を避けること、時間帯をズラすことなどしか今のところ思い浮かびませんが。
会期中は夏休みになるので、お子様を連れての鑑賞も行きやすいです。
小中生は無料で入れるので、一緒に出掛けると、夏休みのいい思い出になりますね。
💬6月の注目の展覧会をピックアップしています。
ルーシー・リー展 ―東西をつなぐ優美のうつわ―(陶芸)
7月4日(土)― 9月13日(日)
見どころ3点
国内約10年ぶりの回顧展。繊細な釉薬と掻き落とし技法で知られるリーの初期から晩年までの作品を通して、その唯一無二の作風の変遷をたどれる貴重な機会。
✨東洋との深い対話。バーナード・リーチ、濱田庄司ら東西の陶芸家たちとの交友を示す作品も同時展示。リーが日本や中国の陶磁に何を見出したかに迫る。
会場との相性が抜群。アール・デコ建築の旧朝香宮邸という邸宅空間が、ギャラリーとは異なる温かみでリーの器本来の美しさを引き出す
2.国立西洋美術館
版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト(版画)
7月7日(火)― 9月23日(水・祝)
エッチングの巨人の全貌。レンブラント・ハウス美術館と国立西洋美術館の2大コレクションが競演。314点確認されている版画から精鋭を厳選。
5つの主題で読み解く構成。肖像・庶民・宗教・スケッチ・風景の5セクションで、主題の多様さと技法の革新を体系的に鑑賞できる。
✨ゴヤ、マティスへの影響も。後半ではゴヤやホイッスラー、マティスらの作品と対比させながら、近代版画への連鎖を照射する。
3.世田谷美術館
ふたりのアフリカ、手仕事の宇宙(民芸・文化人類学)
7月11日(土)― 9月6日(日)
40年以上眠っていた秘蔵コレクション。人類学者・川田順造と陶芸家・小川待子夫妻が1970年代の西アフリカで集めた600件超から約350件を初公開。
暮らしと精神が宿る造形。ひょうたんの器、草編みのかご、儀礼用楽器、木彫の仮面など多彩な品々を通じ、ブルキナファソの生活と宇宙観に触れられる。
✨二つの視点が交差する奥深さ。学術的フィールドワークの目と作家の目、異なるまなざしが一つのコレクションに共存しているのが最大の魅力。
開館50周年記念 山口華楊展(日本画)
7月11日(土)― 8月30日(日)
東京では27年ぶりの回顧展。京都画壇を代表する日本画家・山口華楊の初期から晩年までを、館蔵の代表作3点を中心に一堂に通覧できる滅多にない機会。
動物画の圧倒的な魅力。犬、鹿、狐、ライオンなどさまざまな動物を主題とした作品が集結。リアリティと詩情を兼ね備えた唯一無二の動物描写を堪能できる。
✨22歳の天才の《葉桜》も展示予定。早熟な才能を示す初期の傑作から、80歳で到達した円熟の境地まで、一人の画家の画業が鮮やかに浮かび上がる。
長谷川潔展 ―パリに生きた銅版画家の軌跡―(銅版画)
7月11日(土)― 9月23日(水・祝)
忘れられた古典技法を現代に蘇らせた孤高の天才。1919年に渡仏し、廃れていたメゾチント(マニエール・ノワール)を独自に復興。漆黒から浮かび上がる光の表現は他に類を見ない。
モチーフに込められた深い精神性。小鳥=精神、バラ=愛、砂時計=時など、作品に隠されたシンボルを読み解くと、長谷川の静謐な世界観がより深く響いてくる。
✨パリ画壇との交流も紹介。デュフィの勧めで独立画家協会に入会し、マティス、シャガール、マリー・ローランサンらと同時代を歩んだ長谷川の足跡もたどれる。
密やかな美 小村雪岱のすべて(日本画)
7月11日(土)― 9月23日(水・祝)
✨過去最大規模、約650点の総覧。地元・川越出身の雪岱の最大コレクションを誇る埼玉県立近代美術館が総力を結集。日本画から装幀、挿絵、舞台装置まで多彩な仕事を一挙に網羅。
「人」とのつながりから迫る新しい視点。泉鏡花との装幀共作、邦枝完二との挿絵仕事、舞台「一本刀土俵入」の装置など、文学者・画家・舞台人との協働から雪岱の作品世界の源泉を読み解く。
前後期で約200点ずつ大規模展示替え。会期中に前後期それぞれ約200点が入れ替わる大胆な構成。2度訪れることで、雪岱芸術のさらに広い裾野を堪能できる。
ほぼ、空:青木淳 + リチャード・タトル(現代アート・建築)
7月18日(土)― 9月23日(水・祝)
✨建築家と美術家の異色のコラボ。美術家タトルの「光」と建築家青木の「空気」という哲学が共鳴し、互いの領域を超えた一体的な展示空間を生み出す。
上を向くことで始まる体験。ボイド管や折り紙など身近な素材を使ったタトルの作品が、日常では見落としがちな「上の空間」へと視線を誘う。
再利用と記憶が宿る空間設計。青木は過去の展覧会の台座を再利用した什器を配置。余白を大切にした佇まいの中に、場所の歴史が静かに積み重なる。
大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画(江戸絵画・浮世絵)
7月25日(土)― 10月18日(日)
東京都美術館100周年の大本命。大英博物館が誇る4万点の日本コレクションから精鋭を厳選。歌麿・北斎・応挙・写楽・広重・暁斎ら江戸の名作が一堂に揃う。
✨初里帰りの肉筆画が見もの。喜多川歌麿、円山応挙、葛飾北斎の貴重な肉筆画が大英博物館収蔵後初めて日本に里帰り。版画では見られない生の筆致に直接触れられる。
約150年ぶりに再会する襖絵。日本・イギリス・アメリカの3か国に散逸していた襖絵が約150年ぶりに一堂に集結。国際的な文化交流の歴史をも体感できる。
6月後半から開催しています。
●東京国立近代美術館【杉本博司 絶滅写真】
2026年6月16日(火) - 9月13日
●太田記念美術館【アニマル&モンスター かわいい・怖い・ちょっと変】
2026年6月23日(火)~8月23日(日)
●アーティゾン美術館【エットレ・ソットサス—魔法がはじまるとき、デザインは生まれる】
2026年6月23日[火]−10月4日[日]
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